わたなべ耳鼻咽喉科・アレルギー科

〒731-0112
広島県広島市安佐南区東原1丁目1-2
シーブリーズ東原七番館4F

電話:082-850-0131

インタビュー

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ストレスに満ちた現代社会では心が感覚器官に影響を与えることも。
患者さまの気持ちに寄り添える医師を目指して

耳鼻咽喉科の医師ではありますが、大学時代から「心身医学」に興味を持ち、現在の診療でも“心と身体の結びつき”を重視しています。患者さまのお気持ちを考え、ご希望を伺いながら、真摯な診療を心がけています。

先生が医師を志したきっかけを教えてください。

父親も私と同じ耳鼻咽喉科の医師だったからです。将来について小さいころはあまり意識していませんでしたが、ほかの職業を考えたことはなかったですね。

大学時代には「心身医学」というものに惹かれ、また、手術にも興味があったので、どの診療科目を専門にするかでは、実は少し悩んだ時期もありました。ですが、心身医学はどの診療科でも実践できることであり、「自分のなかで基本的な考え方として大切にしながら意欲的に勉強していこう」と心に決め、内科的側面だけでなく外科的側面からも治療をおこなえる耳鼻咽喉科を選びました。

先生が大切にされている「心身医学」とはどのようなものでしょうか。

「病は気から」という言葉もありますが、心身医学は、簡単にいえば、科学的根拠に基づいて「心と身体の結びつき」を研究し医学に活かすというものです。たとえば病気になるとそれだけで不安が生じ、治りにくくなるというケースもあります。医療において、心と身体は切っても切り離せない関係にあるものなのです。

感覚器官の不調は、心理的な要因で起こることも多いので、感覚器官を扱う耳鼻咽喉科の医師として治療することはもちろん、心の不安を減らしてあげることも大事なことと考えています。そのためにも、私は日本心身医学会にも所属し、新しい研究成果を知ってさらに知識を深められるように努めています。

診察の際、先生が気を付けていることや心がけていることを教えてください。

患者さまが医師に求めることは一人ひとり違うので、その希望をしっかりとお伺いするようにしています。先ほどの心身医学とも通じますが、患者さまのお気持ちやご希望を大切にしたいと考えているからです。

また、耳鼻咽喉科では繊細な部分を扱うので、なるべく痛みを与えないよう、ていねいな診察を心がけています。かつ、しっかりと患部を診て原因を探ることも欠かせません。患者さまが抱えておられる苦痛をなるべく早く緩和してあげたいと強く思っています。

「わたなべ耳鼻咽喉科・アレルギー科」の治療の特色を教えてください。

風邪や鼻炎、中耳炎など、急性の病気はもちろん、耳鳴りや長引くせきといった、慢性の病気の治療にも力を入れています。

耳鳴りには「TRT」という耳鳴り再トレーニング療法をおこなっています。耳鳴りについてよく理解してもらったうえで、機械を使った音響治療をしていきます。また、耳鳴りの軽減のためには補聴器も有用です。

長引くせきは呼吸器内科疾患と思われがちですが、鼻やのどなどが影響していることも多く、耳鼻咽喉科の診療領域となります。当院では、必要に応じて局所の炎症細胞の診断や内視鏡検査等でしっかりと原因の鑑別をおこないます。ほかに原因があれば、連携する医療機関へ紹介いたします。

耳・鼻・のどの健康のために、普段の生活で注意したほうがいい点を教えてください。

風邪が長引くと、中耳炎や急性鼻副鼻腔炎などの原因になります。予防のためには手洗い・うがい、規則正しい生活を心がけてほしいですね。また、耳・鼻・のどは敏感な感覚器官なので、ストレスがあることによって症状が強くなってしまうこともよくあります。やはりストレスを少しでも減らすことが大切です。自分が好きなことや気分がよくなることをして、ストレスをためないようにしてください。

「風邪をひかない」「ストレスをためない」。どちらもシンプルなことですが、毎日のあわただしい生活の中で実践するのは意外と難しいことです。なにか不調が出たときは、いつでもご相談いただければと思います。